もう車移動が怖くない!犬の車酔い対策と注意点まとめ
「愛犬と一緒にドライブに出かけたいけれど、車に乗ると具合が悪くなってしまわないか心配」「移動中に吐いてしまった経験があって、それ以来お出かけをためらっている」――このような不安を感じている飼い主さんは少なくありません。せっかくの楽しい外出も、愛犬が気分を悪くしてしまっては、お互いにとってつらい思い出になってしまいますよね。実際、車酔いが原因で外出自体を諦めてしまうケースもあります。

そこで今回は、犬が車酔いを起こしやすい理由と、移動時の負担を軽減するためにできる工夫について、わかりやすく解説していきます。愛犬とのお出かけをもっと安心で快適なものにするために、ぜひ参考にしてください。

犬は意外と車酔いを起こしやすい動物

結論から言うと、犬は車酔いをすることがあります。むしろ猫よりも酔いやすいとされており、特に子犬や、体のバランス感覚が未熟な犬は影響を受けやすい傾向があります。

犬は自分の体調不良を言葉で伝えることができないため、飼い主が行動や様子から異変に気づいてあげることが重要です。以下のような変化が見られた場合、車酔いを起こしている可能性があります。

・そわそわして落ち着きがなくなる
・小さく鳴いたり、いつもより吠えたりする
・よだれの量が増える
・体を小刻みに震わせる
・あくびを何度も繰り返す
・吐いてしまう

これらの症状が続くと、嘔吐による脱水につながる恐れもあります。移動中はこまめに様子を確認し、無理をさせないことが大切です。少しでも異変を感じたら、安全な場所に停車して休憩を取りましょう。

犬が車酔いを起こす主な原因

1.バランス感覚の乱れ

犬の体の奥、耳の内部には「三半規管」と呼ばれる器官があり、ここで体の傾きや動きを感知しています。車の揺れや加速・減速によってこの感覚が乱れると、脳が混乱し、吐き気や不快感につながります。

特に、急発進や急ブレーキ、カーブの多い道は負担が大きくなりがちです。運転する際は、できるだけ穏やかな操作を心がけ、一定のスピードで走行するよう意識しましょう。

2.食事のタイミングが合っていない

空腹の状態が長く続くと、胃酸の分泌が増え、気分が悪くなることがあります。一方で、食後すぐに車に乗せると、揺れによって吐き戻しを引き起こす場合もあります。

対策としては、出発の2〜3時間前までに食事を済ませ、満腹でも空腹でもない状態を作ることが理想的です。少量だけ軽く食べさせる、あるいは目的地に着いてからゆっくり食事を取らせるなど、状況に応じて調整してみましょう。

3.車そのものに対する不安や緊張

車の揺れやエンジン音、閉鎖的な空間に慣れていない犬は、それだけで大きなストレスを感じてしまいます。また、過去に車内で体調を崩した経験がある場合、「車=つらい場所」という印象が残ってしまうこともあります。

特に、怖がりな性格の犬や神経質なタイプの犬は、精神的な要因から車酔いを起こしやすい傾向があります。このような場合は、いきなり長距離移動をするのではなく、短時間の乗車から少しずつ慣らしていくことが重要です。

愛犬の負担を減らすための車酔い対策

1.事前に獣医師へ相談し、酔い止めを活用する

どうしても車酔いがひどい場合は、動物病院で相談し、犬用の酔い止めを処方してもらう方法があります。薬を使用することで、移動中の不快感を大きく軽減できる可能性があります。

ただし、自己判断で人用の酔い止めを与えるのは危険です。必ず獣医師の指示に従い、服用のタイミングや量を守りましょう。多くの場合、効果が出るまでに時間がかかるため、出発の1時間ほど前に投与するのが一般的です。

2.車内の空気環境を整える

車内の匂いは、犬にとって想像以上に刺激的です。芳香剤や強い香水の香りが充満していると、気分が悪くなる原因になることがあります。

犬を乗せる前には、車内をしっかり換気し、余計な香りの元は取り除いておきましょう。走行中も適度に空気を入れ替え、新鮮な空気が循環するように心がけると効果的です。窓を開ける際は、犬が身を乗り出したり、飛び出したりしないよう、安全対策を忘れずに行いましょう。

3.クレートやケージで安定した姿勢を保つ

犬は、適度に囲まれた空間にいることで安心感を得やすい動物です。車内では、クレートやケージを使用し、しっかり固定することで揺れを軽減し、リラックスしやすくなります。

設置場所は足元や後部座席など、安定した位置がおすすめです。ケージが苦手な場合は、犬専用のシートベルトを使って体を固定する方法もあります。安心できる環境を整えることは、精神的なストレスの軽減にもつながり、結果的に車酔いの予防にも役立ちます。

まとめ

犬も人と同じように、移動中に気分が悪くなることがあります。その背景には、体のバランス感覚の乱れや食事のタイミング、精神的な不安など、さまざまな要因が関係しています。

大切なのは、愛犬の様子をよく観察し、無理をさせないこと。そして原因を理解したうえで、薬の活用や車内環境の見直し、安心できるスペースづくりといった対策を取り入れていくことです。少しの工夫で、車での移動はぐっと快適になります。今回の内容が、愛犬とのお出かけをもっと楽しいものにするためのヒントになれば幸いです。