そうだったのか!狂犬病ワクチンは実は人間のためだった
春になりました。
長年犬を飼っておられる皆さん、狂犬病ワクチンの季節がやってきましたね。
狂犬病ワクチンは犬を飼っている人の義務なので、毎年打ってもらっていることだと思います。
でも正直、嫌がる犬を動物病院に無理やり連れて行くのって大変なんですよね。 「狂犬病は日本では無くなったって聞くし、もうワクチン打つのやめようかな」なんて思っておられるかもしれません。 そう感じているのはあなただけではありません。 実際、狂犬病ワクチンをきちんと接種している犬は、全国で7割未満で、年々減少していっているようです。 また、初めて犬を飼った方の中には、狂犬病ワクチンについては詳しくは知らないという方もおられるんじゃないでしょうか? 狂犬病ってなんなんでしょうか? なぜこのワクチンだけ法律で義務付けられているんでしょうか?
この記事では、狂犬病とは何か、狂犬病ワクチンを打つのはなぜ大切なのかをお伝えします。 ぜひ最後までご覧ください。
日本では昔から人と犬の距離が近く、犬から人に感染する割合が多かったので、「狂犬病」と呼ばれるようになりました。 他の国では、アライグマ、コウモリ、キツネ、猫が主な感染源動物とされているところもあります。 狂犬病ウイルスは感染した動物の唾液によって感染し、発症すると100%の確率で死亡する恐ろしい病気です。 今でも世界で毎年5万人以上の人が狂犬病によって亡くなっています。 そしてとても大切な点として、狂犬病は予防ワクチンを接種することで、ほぼ100%防ぐことができます。
人間の場合、顔付近を噛まれたら発症まで1ヶ月、足先を噛まれたら発症まで3ヶ月ほどですが、長い場合だと2年後に発症する例もあります。 犬は体が人間より小さいので、感染から発症するまでの期間は2週間から2ヶ月ほどだと言われています。 どちらにしても、発症すると100%の確率で死亡するので、もし咬まれたり、傷を舐めたりしたら早急に病院へ行くことが必須です。 万が一感染したとしても、連続してワクチンを打つと、90%の確率で発症を抑制することができるので、とりあえず病院へGOです! 狂犬病を発症すると、具体的にどんな症状がみられるのでしょうか? 次の項目で、初期、中期、末期ごとの症状を詳しくご説明します。
テクノロジーの発展と共に、私たちは外国を気軽に行き来できるようになりました。 また、国境を自由に飛び交うコウモリは、当然ながら狂犬病ワクチンは打っておらず、検疫検査もしません。 こう考えると、狂犬病のような恐ろしい病気がいつ日本に再び蔓延するとしても不思議ではないのです。 もし蔓延したら、医療機関は狂犬病ワクチンを打つ人で溢れ、パニックになることでしょう。 もしその時ペットが狂犬病ワクチンを打っていなかったら、隔離され離れ離れになるかもしれません。 自分だけでなく家族が狂犬病ウイルスに感染し、非常に苦しみながら死んでいくということは、想像もしたくないですよね。 それで、狂犬病ワクチンは私たち人間のためにあるものだということを再認識しましょう。 確かに毎年ワクチンを打つのは大変かもしれませんが、それを乗り越えるだけの価値は大いにあります。 ペットに関する正確な知識を手に入れて、これからも幸せなペットライフを歩んでいきましょう。
でも正直、嫌がる犬を動物病院に無理やり連れて行くのって大変なんですよね。 「狂犬病は日本では無くなったって聞くし、もうワクチン打つのやめようかな」なんて思っておられるかもしれません。 そう感じているのはあなただけではありません。 実際、狂犬病ワクチンをきちんと接種している犬は、全国で7割未満で、年々減少していっているようです。 また、初めて犬を飼った方の中には、狂犬病ワクチンについては詳しくは知らないという方もおられるんじゃないでしょうか? 狂犬病ってなんなんでしょうか? なぜこのワクチンだけ法律で義務付けられているんでしょうか?
この記事では、狂犬病とは何か、狂犬病ワクチンを打つのはなぜ大切なのかをお伝えします。 ぜひ最後までご覧ください。
狂犬病とは
狂犬病ウイルスが原因で発症する人畜共通感染症です。 人畜共通感染症とは、ズーノーシスとも言って、動物から人へ、動物から犬へ移る感染症のことです。 人から人へ移ることは稀ですが、ゼロではありません。 「狂犬病」と呼ばれるので、犬だけに感染するウイルスだと思われがちですが、実は全ての哺乳類に感染します。日本では昔から人と犬の距離が近く、犬から人に感染する割合が多かったので、「狂犬病」と呼ばれるようになりました。 他の国では、アライグマ、コウモリ、キツネ、猫が主な感染源動物とされているところもあります。 狂犬病ウイルスは感染した動物の唾液によって感染し、発症すると100%の確率で死亡する恐ろしい病気です。 今でも世界で毎年5万人以上の人が狂犬病によって亡くなっています。 そしてとても大切な点として、狂犬病は予防ワクチンを接種することで、ほぼ100%防ぐことができます。
狂犬病の症状
狂犬病ウイルスは、狂犬病に感染した動物に咬まれたり傷口を舐められたりすることで感染します。 そして、咬まれた付近の筋肉でウイルスは増殖し、末梢神経を通って脳を目指します。 脳に到達したウイルスは脳を破壊していくので、様々な神経症状が狂犬病の主な症状になります。 狂犬病ウイルスにとってのゴールは脳なので、咬まれた場所が脳に近ければ近いほど、発症するまでの期間が短くなります。人間の場合、顔付近を噛まれたら発症まで1ヶ月、足先を噛まれたら発症まで3ヶ月ほどですが、長い場合だと2年後に発症する例もあります。 犬は体が人間より小さいので、感染から発症するまでの期間は2週間から2ヶ月ほどだと言われています。 どちらにしても、発症すると100%の確率で死亡するので、もし咬まれたり、傷を舐めたりしたら早急に病院へ行くことが必須です。 万が一感染したとしても、連続してワクチンを打つと、90%の確率で発症を抑制することができるので、とりあえず病院へGOです! 狂犬病を発症すると、具体的にどんな症状がみられるのでしょうか? 次の項目で、初期、中期、末期ごとの症状を詳しくご説明します。
初期
咬まれたところや舐められた傷口がジンジンと痛み、高熱が出ます。 元気がなくなり、情緒不安定になります。 まだ水を飲んだり物を食べたりはできますが、飲み込むのが辛い様子が見られます。中期
「狂犬病」の名前の通り、攻撃性が高まります。 神経が攻撃され、水を飲み込むことができなくなり、ヨダレが垂れ流しになります。 水がそばにあるだけで怖がる様子から、狂犬病は別名「恐水症」と呼ばれることもあります。 少しの光や音にも過敏になり、常に恐怖に怯えた様子が見られます。 常に不安感に襲われるので、意味のない行動を繰り返したりするようになります。末期
幻覚、幻聴を感じ、光や風に当たるたびに胸の辺りで発作を起こします。 居ても立っても居られないような強い焦燥感で胸を掻きむしったり、訳のわからないことを叫んだりします。 そのうち昏睡状態に陥り、最後は呼吸困難で亡くなります。 発症してから約1週間で亡くなりますが、苦しみながら死んでしまう姿は、筆舌に尽くし難いでしょう。狂犬病ワクチンは主に人間のためにある
狂犬病の症状をかなり細かくお伝えしました。 この記事は、狂犬病の怖さを大袈裟に伝えているわけではありません。 本当に恐ろしい病気なんです。 インターネットで「狂犬病」と検索して、狂犬病を発症した人や犬の動画を見てみてください。 狂犬病が本当に恐ろしい病気だと理解できますよ。 発症した人が苦しんで亡くなっていく様子は、直視できないほどです。 そして日本と近い国では、今もなお狂犬病は身近な病気だということもわかります。 日本では、1950年に狂犬病のワクチンが法律で義務付けになり、以来国内で発生はしていませんが、2020年に外国で犬に噛まれた人が、入国後日本で狂犬病を発症し、その後亡くなりました。テクノロジーの発展と共に、私たちは外国を気軽に行き来できるようになりました。 また、国境を自由に飛び交うコウモリは、当然ながら狂犬病ワクチンは打っておらず、検疫検査もしません。 こう考えると、狂犬病のような恐ろしい病気がいつ日本に再び蔓延するとしても不思議ではないのです。 もし蔓延したら、医療機関は狂犬病ワクチンを打つ人で溢れ、パニックになることでしょう。 もしその時ペットが狂犬病ワクチンを打っていなかったら、隔離され離れ離れになるかもしれません。 自分だけでなく家族が狂犬病ウイルスに感染し、非常に苦しみながら死んでいくということは、想像もしたくないですよね。 それで、狂犬病ワクチンは私たち人間のためにあるものだということを再認識しましょう。 確かに毎年ワクチンを打つのは大変かもしれませんが、それを乗り越えるだけの価値は大いにあります。 ペットに関する正確な知識を手に入れて、これからも幸せなペットライフを歩んでいきましょう。