ペットを家族に迎える前に考えたいこと
皆さんは、ペットを家族に迎えることを考えておられますか?
もしかしたら、もうすでにペットを飼っていて、更に新しい家族を増やしたいと思っておられるかもしれません。
いずれにしても、ペットを飼うというのは、非常に素晴らしく貴重な経験になるでしょう。
ペットがいるだけで生活は彩りを増し、精神的に満たされ、家族みんなが暖かい気持ちになり、笑顔が増えます。
そんな素晴らしいペットライフですが、実はペットを飼うという大プロジェクトには、慎重な準備と入念な計画が必要です。
というのも、ペットの飼育は生涯にわたる責任であり、家族全体の生活に大きな影響を与えるからです。
この記事では、ペットを家族として迎える前に検討すべき重要なポイントを詳しくご紹介します。
ぜひ最後までご覧になり、自分の状況と正直に照らし合わせてみましょう。
お金は?
ペットを飼うことには、当然ながら経済的な負担が伴います。
例えば、フード代、ワクチン代、去勢避妊手術代、トイレ用品代、おもちゃ代、トリミング代などがあります。
年間で、小型犬は最低でも約24万円、中型犬は約30万円、大型犬は約36万円もかかるとされています。
それに加えて、突発的な医療費やペットホテルなど、予期せぬ出費にも備える必要があります。
ペット医療は、ペット保険に入らない限り全額自費なので、病気がちなペットの場合は、高額な医療費を継続して払えるかどうかも検討しなければいけません。
ライフスタイルは?
ペットと暮らすということは、迎える家族のこれまでのライフスタイルに大きな影響を与えます。
大きく調整する必要も出てくるでしょう。
例えば、犬には定期的な散歩や運動が必要です。
毎日散歩をするだけの時間やエネルギーをきちんと確保できますか?
お住まいの住居は、ペットを飼うのに適しているでしょうか?
日中はどれだけ家を留守にしますか?
快適な温度を保つために、一日中冷房暖房をつけることになったとしても大丈夫ですか?
他にも色々なことを考慮する必要があります。
ペットの種類によって賄わなければいけない項目は違ってくるでしょう。
それらを加味して、自分のライフスタイルを進んで調整できるか考えることが必要です。
アレルギーは?
家族の中にアレルギーを持つ人がいる場合、ペットを飼うことが難しくなる可能性があります。
例えば、猫アレルギーがあると、喘息が悪化したり蕁麻疹が出たりすることがあります。
せっかくペットを飼ったのに、アレルギーのために思い切り触れ合うことができないなんて悲しいですよね。
コミュニケーションが取れないことは、ペットにとっても大きなストレスになります。
ペットを飼う前に、事前に家族全員のアレルギーの有無を病院で調べておくことは、賢明だと言えるでしょう。
アレルギーの種類によっては、特定の種類のペットを選択することもできるので、病院でアレルギーを調べる時は、できるだけ詳しくチェックすることをおすすめします。
もし飼えなくなったらどうする?
ペットを家族に迎えるために事前に計画し、準備万端だと思っても、私たちは将来を完璧に予測することはできません。
経済的な事情、突発的な事故や家族が亡くなったりすることなど、どうしてもペットを飼うことが困難になってしまう場合もあります。
そんなことを考えるのは嫌かもしれませんが、もしペットを手放さないといけなくなった場合のプランを、ベットを迎える前からよく考えておくことは、非常に重要です。
そうしないと、ペットは路頭に迷うことになるからです。
家族や友人に引き取ってもらうことができますか?
引き取ってもらう場合は、きちんと世話をしてもらえるように十分な資金を渡すことができるでしょうか?
最悪の事態を想定して、その時になって初めて考え始めるのではなく、事前に準備しておくなら、慌てずに済むでしょう。
家族の価値観は?
家族が複数人いる場合は、ペットを飼うことに関する家族全体の価値観を共有しておくことは、とても重要です。
ペットの飼育に関して、どのくらいの費用をかけるつもりですか?
ペットが病気やケガをした時、どのくらいのレベルまで治療するかという意識は、共通していますか?
しつけについてどんな認識を持っていますか?
「ペットを飼いたい」と言い出した人だけがペットの世話をし責任を負うという方法は、価値観のずれを生じさせます。
ペットということは、家族がひとり増えることと同じなのです。
できればペットを迎える前に家族全員で話し合い、共通意識を持っておくことは、その後のペットとの生活をスムーズにするでしょう。
考えて考えて考えることが大切
いかがでしたか?
ペットを家族として迎える前に考えておくべき点を詳しくお伝えしました。
考慮しなければいけないことが非常にたくさんあるので、もしかしたら圧倒されてしまったかもしれませんね。
それでも、大切なのは、とにかく考えて、考えて、考えることです。
家族みんなで一生懸命考えてからペットを家族に迎えると、それだけ飼育の仕方も丁寧になります。
どうやったらペットや家族が幸せに暮らせるのか、みんなで考えた時間は決して無駄にはなりません。
もしかしたら予期しなかったことが起きるかもしれません。
それでも慎重な検討と十分な準備を欠かさず、ペットを迎えることの意味や責任を共有した家族は、どんな困難も一緒に乗り越えていくことができるでしょう。