簡単!犬のトイレの覚えさせ方
犬を飼ってその日から始めることができるトレーニングは、トイレです。
本来、犬は群れで移動する動物なので、決まった場所でトイレをするという習慣はありません。
それでも、人間と一緒に暮らすうえで、トイレをきちんと覚えてもらうことはどうしても必要ですよね。
中には、トイレをなかなか覚えてくれない犬もいます。
色んなところにおしっこやうんちをするので、仕方なく一日中オムツをさせているという方もおられるのではないでしょうか。
この記事をご覧になっているあなたも、どうやったら愛犬がトイレを覚えてくれるのか、試行錯誤しておられるかもしれません。
たかがトイレ、されどトイレ。トイレは毎日のことなので、けっこうストレスの元になりますよね。
実は、犬にトイレを覚えさせるには、コツや順番があるんです。
それさえ把握できれば、成犬になっていても遅くありませんよ。
この記事では、どうすれば犬が決まった場所でトイレをしてくれるようになるか、詳しくお伝えしたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
トイレトレーニングが大切な理由
そもそも、犬がトイレを決まった場所にするトレーニングは、どうして大切だと思いますか?
中には、外でしかトイレをしない犬もいます。「トイレくらい好きなところでさせてあげたい」と思うかもしれません。
でも、昨今のニュースを見ていると、災害が起きたときにペットを避難所に連れていけなくて困っているという声を耳にします。
その理由のひとつが、トイレなんです。
つまり、トイレトレーニングがされていないペットは、いろんなところでトイレをしてしまうので、避難所に連れていくことができません。
もし今からトイレトレーニングがきちんとできたら、いざというときの備えになり、安心材料がひとつ増えますよね。
また、普段からトイレトレーニングを行なうことで、犬は正しい場所で排泄することを学び、家の中をいつも清潔にしておくこともできます。
なにより、トイレトレーニングは犬の自尊心を高め、飼い主との信頼関係を築くのに役立ちます。
トイレトレーニングってこんなにもポジティブな面がいくつもあるんですね。
ぜひ、この機会に覚えさせたいと思うのではないでしょうか。
では、トイレを覚えさせるコツをひとつずつ解説していきたいと思います。
トイレを覚えさせるコツ
まず、トイレを覚えさせるための心得として、辛抱強くあり、一貫性を保つということを心にとめておきましょう。
特に成犬はトイレを覚えるのに時間がかかるものです。じっくりやってみましょう。
そして、家族全員でトレーニングの方法を共有しておきましょう。
そうしないと、それぞれがバラバラの指示を与えてしまい、犬は混乱してしまいます。
ますますトイレを覚えることができなくなってしまうでしょう。
では早速やってみましょう!
トイレシーツは大きめに
犬がうんちやおしっこを外さないように、トイレシーツは大きめのものを選ぶことが重要です。
特に最初は、大型犬サイズのものを使うといいでしょう。
「デカすぎ!」と思うかもしれませんが、最初だけですので、安心してください。
小型犬、中型犬サイズのシーツを使う場合も、4枚ほど繋げて、大きなシーツのように広げておいてください。
なぜ大きいシーツを使うかというと、”シーツの中でうんちやおしっこをする”という成功率を高めることができるからです。
そして、シーツの中で上手にできたら、少しずつシーツを小さくしていきます。
最終的には、その子にあったサイズのシーツを使えるようになりますよ。
排泄のタイミングを見計らう
犬が排泄を行うタイミングは、大きく分けて3パターンあります。
それは、食後、運動後、起床後です。
人間とよく似ていますね。
これらのタイミングで犬をトイレに連れて行くことで、排泄の予測がしやすくなり、トイレの失敗が減ります。
もしトイレの場所に連れて行っても、排泄をしないようであれば、無理強いすることはしません。
犬は、排泄の前に、床の臭いを嗅いだり、くるくる回ったりします。
そのタイミングを逃さずに、そっと素早くトイレに連れて行ってあげてください。
その時に「ワーッ!」と大きな声を出したり、バタバタと走って近づいたりすると、犬はびっくりしてトイレをしなくなってしまうので、あくまでも「そっと」がポイントです。
掛け声をささやく
いざうんちやおしっこをし始めたら、優しく声をかけてください。
その時の言葉は「ワンツーワンツー」や「おしっこして」でもなんでもいいです。
大切なのは、トイレを促す言葉をひとつに決めて、その言葉をかけ続けるということです。
そうするなら、その言葉が指示になって、トイレをして欲しい時にトイレさせることができるようになるからです。
そして、呪文のように優しい小さな声で行なってください。
大きく「いいねいいねー!」などの声を出してしまうと、犬は落ち着いてトイレできなくなるので、”ささやき”がポイントです。
褒める
犬が排泄をトイレで行った際には、すぐに褒めることが重要です。
褒め言葉やご褒美を与えることで、犬は自分の行動を楽しいことと考えてくれるようになります。
決してやってはいけないことは、失敗した時に怒ることです。
ペットはなぜ自分が怒られているのかわかりません。
反省しているような仕草を見せるかもしれませんが、それは実は混乱しているだけなんです。
トイレを失敗してしまった場合は、気にせずすぐに片付けてしまいましょう。
「後でお仕置きしよう」と思って、うんちやおしっこをそのままにしておくと、匂いが染みついて、そこがトイレになってしまいますよ。
トイレを覚えてくれたらめっちゃ楽
犬がトイレを覚えると、飼い主と犬のストレスが減少し、快適な生活が楽しめるようになります。
また、トイレを促す掛け声を覚えてくれたら、誰かの家にお邪魔する前や散歩前にトイレを済ませておくこともできるようになります。
これは、すごく楽ですよ。
トイレトレーニングは、犬と飼い主との絆を強める最高の方法です。
成功したら褒めましょう。失敗しても怒らないでください。
そうやって、どんどん愛犬と仲良くなってくださいね。