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尻尾から読み取る猫の気持ち

長い尻尾、短い尻尾、カギ尻尾、猫には色々な形の尻尾がありますね。全部可愛い尻尾ですが、皆さんはどんな尻尾が好きですか？猫の尻尾には、約15〜20個もの尾骨、12種類の筋肉、そして多くの神経が通っています。尻尾に通っている一番大きな尾骨神経は、骨盤神経、下腹神経、陰部神経ともつながっています。間違って猫の尻尾を踏んでしまった時の、「フギャー！！」という猫の叫び、納得ですよね。猫は、この繊細な尻尾を使ってバランスを上手に取り、高い所になんなく登ることができます。そして猫の尻尾には、他にも重要な役割があるんです。それは、自分の感情を相手に伝えることです。あなたの愛猫の尻尾も、複雑な動きをいつも見せてくれていることでしょう。あなたのことをジッと見つめて尻尾だけ動かす猫。「一体なんて言ってるの？」気になりますよね。飼い主のことが大好きな猫たちは、色々な状況や自分の気持ちを、尻尾の動きで表現し伝えようとしています。その微妙なサインを見逃さないなら、猫とのコミュニケーションを取り絆をさらに深めることができるでしょう。では、尻尾から読み取れる猫の本当の気持ちについて、詳しく深掘りしていきましょう。

猫は尻尾で会話する

猫は猫同士で、また飼い主とのコミュニケーションの手段として、自慢の尻尾を大いに活用します。犬も尻尾を使ってコミュニケーションを取りますが、研究によると、猫のほうが圧倒的に多くの情報を尻尾を使って伝えているそうです。また、尻尾の動きは同じでも、犬とは全く別の意味を持つこともあるようです。どういうことでしょうか？では、猫の気持ちのシチュエーション別に、解説していきましょう。

リラックスしている時

猫がリラックスしているとき、尻尾は大きくゆったりと左右にふられています。私たちも子どもの頃、椅子に座っている時に地面につかない足をゆ〜らゆ〜らとさせていたことってありませんか？リラックスしていてボケーっとしている時に自然と出る行動だったんじゃないでしょうか。それと同じで、猫も「なんか気持ちいいニャー、暇だニャー」っていう感じで、尻尾をゆ〜らゆ〜らさせています。

嬉しい時

猫が嬉しいとき、尻尾はピーンと上向きに立ちます。さらに尻尾の先端を少し曲げて、プルプルっと小刻みに振動させていたら、これはもう「嬉しいニャー！」と言っていること間違いなしです。猫は、好きな人と苦手な人の差がはっきりしている動物ですが、この行動は好きな人にしかしません。この動きを自分にしてくれたら、あなたのことが大好きってことです。

嫌な気持ちの時

猫が嫌な気持ちや不安を感じているときは、尻尾を大きく左右にブンブンと振ります。先程、猫がリラックスしている時は、尻尾を左右に振るとお伝えしましたよね。どんな差があるでしょうか？ポイントは、尻尾を振る速度です。ゆーっくり振っていると、リラックスしているということです。素早くブンブンと振っていると、嫌な気持ちになっているということです。犬は嬉しい時は尻尾をブンブンと大きく振るということでよく知られていますが、猫は全く反対の意味を持ちます。猫と犬がなかなかわかり合えないのって、こういうコミュニケーションのずれから来ているのかもしれませんね。

怒っている時

猫が怒っているとき、尻尾の毛はブワッと逆立って、大きく太くなります。見た目では、尻尾は通常の倍ほどの大きさに見えるので、猫が怒っているかどうかはすぐに分かります。ほかにも猫の黒目はまん丸になっていて、声も低く唸っていませんか？尻尾の動きだけでなく、ほかの体の表現からも猫の怒りに注目しましょう。この時、猫の怒りは最高潮に達していると思われるので、むやみに近づかないようにしましょう。強烈な猫パンチ、猫キックが飛んできますよ。

体調が悪い時

猫の体調が悪いときは、尻尾の動きが鈍くなったり、だらんと下に下がったままになります。そして尻尾の根元を触られるのを嫌がります。尻尾にはたくさんの神経が通っているので、体調が悪い時には、より尻尾への刺激に敏感になるからでしょう。通常、猫はリラックスしている時は、お腹を見せたり横になってゴロンと寝ていることが多いのですが、体調が悪い時はうずくまるように体を丸めてジッとしています。猫はとても繊細な動物なので、体調不良から数日であっという間に亡くなってしまうことも珍しくありません。これらの不調のサインが見られるなら、早めに動物病院へ行って獣医さんに調べてもらうようにしましょう。

猫の気持ちに寄り添って猫に愛されよう

いかがでしたか？猫の尻尾には色々な意味があることがわかりましたね。猫の気持ちを理解するためには、尻尾の動きの意味を正確に知ることが重要です。実は嫌がっているのに喜んでるんだと勘違いして、嫌なことをし続けていたら、そのうち嫌われてしまいますよね。猫の尻尾の微妙なサインを見逃さずに、愛する猫とのコミュニケーションをどんどん深めていきましょう。愛情と理解をもって接することで、猫との絆がより深まり、もっともっと猫に愛される存在になれますよ。