ペットのごはん。手作りと市販、結局どっちがいいの?
犬や猫を飼っている飼い主の皆さん、普段ペットのごはんは手作りして与えていますか?
それとも市販のフードを買って与えていますか?
専門家によって意見は様々ですが、「手作りごはんのほうがペットの健康にいい」という人もいれば、「市販のフードのほうが格段に安全」という人もいます。
どちらにしても、愛するペットには、いつまでも健康で長生きしてほしいですよね。
毎日取り入れるごはんは、ペットの体そのもの。手作りごはんと市販ごはん、どちらが最適な選択なのでしょうか?一緒に考えてみましょう。
手作りごはんのメリット
まずは手作りごはんのメリットを考えましょう。
ペットのニーズに合わせて調整できる
私たち人間と同じように、ペットにも色々な体質があります。
アレルギーを持っていたり、好き嫌いが激しかったり、老齢のために市販のカリカリを食べられなくなったりすることがあります。
そのような特定の必要をまかなうために、ペットのニーズに合わせて調整できる手作りごはんは最適です。
鮮度と品質の管理ができる
市販のごはんの中には、原材料の表記があやふやなものがあります。
人間の食品衛生基準と違って、ペットフードの世界には厳しい表記規制がありません。
どの部位の肉なのか、どのくらいの品質レベルなのかがわからない反面、手作りごはんは全部原材料がわかりますよね。
これは大きなメリットと言えるでしょう。
水分量が豊富
ペットにとって、ごはんに含まれる水分は実はとても大切なんです。
市販のカリカリフードは品質保持のために水分が少なく、熱処理もしているのでどうしても栄養が少なくなってしまいます。
手作りごはんは、素材本来の良質な水分をそのまま摂れるので、ペットは効率的に栄養を摂ることができます。
手作りごはんのデメリット
手作りごはんにはデメリットもあります。
栄養バランスを確保するのが難しい
犬は雑食で猫は肉食です。そして人間は雑食ですね。
犬、猫、人間は、それぞれ体内で生成できる栄養素も分解できる酵素なども全部違います。
そのため、ペットが健康に生きていくための栄養素をバランスよくごはんから摂るためには、専門的な知識がどうしても必要になってくるのです。
もし栄養のバランスが崩れると、体調が悪くなったり病気にかかりがちになるので、これは手作りごはんのデメリットと言えるでしょう。
時間と手間とお金がかかる
人間のごはんと一緒にペット用のごはんと作ることができないのが、手作りごはんの大きな手間と言えるでしょう。
人間のごはんには、ペットが食べてはいけない食材がたくさんありますし、ペットにとって塩分がきつすぎます。
ペットが必要とする様々な栄養素を摂るために、別に肉魚を用意したり、サプリメントを使用したり・・人間のごはんよりずっとお金も手間も時間もかかります。
これではなかなか長続きしませんよね。
市販ごはんのメリット
では次に、市販ごはんのメリットを考えてみましょう。
栄養バランスがもう整っている
ペットが健康に生きられるために必要な栄養素全てが含まれているペットフードのことを、「総合栄養食」と言います。
「なんか味気ない」と思うかもしれませんが、バランスの取れたごはんと、美味しいかもしれないけどバランスの良くないごはん、どちらがペットの健康にいいかは・・・わかりますよね?
便利で時間の節約になる
私たちは毎日忙しく生活しています。
その中でペットのごはんを作るためにエネルギーや時間やお金を割くのは、非現実的かもしれません。
市販のごはんは、そんな忙しい飼い主にとって救世主です。
ごはんを作って与える時間を、ベットと散歩したり一緒に遊んだりする時間に変えられるのもメリットと言えるでしょう。
市販ごはんのデメリット
もちろん、市販ごはんにもデメリットがありますよ。
品質や添加物があやしい
冒頭でも触れたように、日本のペットフードの世界の食品衛生基準は、残念ながら人間の基準より全然厳しくありません。
つまり、何が入ってるのかよくわからないということです。
反対に、動物愛護が進んでいるアメリカやフランスは、厳格なペットフードの衛生基準を定めています。
AAFCOは世界的に認められた権威なので、市販のごはんを買う時は、この「AAFCO」の表記があるものを選ぶと安心ですよ。
ただ、AAFCOの表記があるフードは少し割高なので、とにかく安いフードを求めている人にとっては、デメリットと言えるかもしれません。
結局どっち?決め手はライフスタイル
いかがでしたか?手作りごはんと市販のごはん、どっちも捨てがたいですね。
「結局どっちがいいの?」って思いますね。
結論は、「あなたとペットのライフスタイルによる」です。
専門的な知識を一生懸命勉強して、ペットのごはんを手作りする時間やエネルギーやお金を惜しまないのなら、手作りごはんがベストでしょう。
時間やエネルギーやお金をごはん以外のペットのために使いたいという人は、安心できる市販のフードを選んで与えるのがベストでしょう。
いずれにしても、愛情を込めてペットを世話するあなたのことを、ペットは大好きであるに違いありませんね。
たかがごはん、されどごはん。ペットの健康と幸せのためにベストの選択をしていきましょう。